転職について

転職しようと考えている。以前にも一度転職をしているのだが、そのときは、正直言って、当時の仕事・会社が嫌になって、いわば現実逃避で辞めてしまった。そういう意味では、後ろ向きの動機に基づく転職だった。しかし、今回の転職は、現在の職場ではできないことをやれる環境を求める、という前向きな動機に基づく転職である。

 

現在の職場では、以下のような問題があった。そのため、役割と役職の間に乖離があり、私は役割としてはPLの立場にありながら権限やリソースが無く、プロジェクト管理が上手く行かなかった。

 

 ①役割や業務範囲が曖昧(ジョブディスクリプションがない)

 ②多重派遣

 ③偽装請負


このような役割と役職の乖離の背景には、部署間や会社間の「政治」や日本の会社の文化・慣習があり、下から意見を上げて変わるようなものではない。実際、意見を上げたこともあったが、ほとんど変わらず虚しさだけが残った。

 

 今思うのは、組織に問題があるのであれば、組織をボトムアップで変えることにエネルギーを注ぐよりも、もっと良い組織に移ってしまう方が、はるかに良いということだ。

 

以前、同じプロジェクトで一緒に働いたキルギス人は、外資系企業の日本法人の担当者だったが、親会社側のトラブルで周りから責め立てられることが多く、しばらくするとあっさりと転職してしまった。

 

日本人は、農耕民族の文化的遺伝子のせいか、不満があっても同じ場所に居続けてしまいがちであるが、今の日本の社会では、ほとんどの人は1つの会社で一生働き続けるわけではないのだから、運悪く悪い会社に勤めてしまったら、今の会社よりも良い会社に転職すれば良い。そうすれば、悪い会社からは人が居なくなり、結果、悪い会社が市場から淘汰される。それは、労働者にとっても社会にとってもWin-Winな状況といえるはずだろう。